雪国の外構計画はこれで決まり!

外構

こんにちは!今回は「雪国の外構」についてお話します。

新築や住宅改修、リフォームの際に「外構」をどうしようかと悩む方が多いと思います。今回は特に「雪国の場合」を書いていきます。

私の新築計画の経験と作業療法士としての経験に基づきお話していきます。

これを読んだ人は以下のことを頭の片隅に置いておくと良いと思います。

豪雪地域における外構計画のポイント

1. 雪対策を考慮した駐車スペースの設計

豪雪地域では、雪の積もりやすさと除雪のしやすさを考慮した駐車スペースの設計が重要です。

  • 勾配の設定:駐車場の床面は適度な勾配(例:2~3%)をつけて、雪や融雪水が自然に排水できるようにします。
  • 除雪のしやすさ:車の出入り口や駐車スペースの角度は広めに取り、除雪車や雪かき作業がしやすいようにします。
  • 舗装材の選択:滑りにくく、雪の融解を促す素材(例:凹凸のある舗装や融雪剤に対応した舗装)を選びましょう。

2. 雪処理スペースの確保

雪の搬出や一時置き場を確保するためのスペースも計画に入れましょう。

  • 雪置き場の設置:敷地内に雪を一時的に置くスペースを設ける。できれば、駐車場の端や角に設置し、除雪作業の邪魔にならない場所を選びます。
  • 除雪道具の収納場所:雪かきやスノーダンプなどの道具を収納できる小屋や収納スペースも考慮します。

3. 玄関周りの雪対策

玄関やアプローチ部分も雪や氷の影響を受けやすいため、工夫が必要です。

  • スロープや滑り止め舗装:雪や氷で滑りやすくなるため、滑り止めのタイルや凹凸のある舗装にしましょう。

4. 雪の排水と排雪の仕組みの設計

雪が積もると融雪水や排雪による水の流れも考慮しなければなりません。

排水計画:敷地内の排水溝や排水管を適切に配置し、雪解け水や融雪剤の流れをスムーズにします。特に、建物周辺や駐車場の排水口は高い位置に設置し、逆流や浸水を防ぎます。

排雪ルートの確保:除雪車や住民が雪を排出しやすいルートを設計し、雪の搬出や処理が効率的に行えるようにします。

5. 雪に強い植栽やフェンスの選定

豪雪地域では、雪の重みや風雪に耐えられる植栽やフェンスを選ぶことも重要です。

耐雪性の高い樹木や shrubs:雪の重みで折れにくい品種を選び、風雪に耐える丈夫な植物を配置します。

風除けや雪除けフェンス:風や雪の吹き込みを防ぐために、適切な高さと耐風性のあるフェンスを設置します。特に、風の強い場所や吹き溜まりになりやすい場所には効果的です。

6. 安全性とメンテナンス性の確保

豪雪地域では、除雪やメンテナンスのしやすさも重要です。

アクセスの確保:除雪作業や点検がしやすいように、歩道や車路の幅を十分に確保します。

メンテナンスのしやすさ:雪の重みや融雪剤による劣化を考慮し、定期的に点検できるようにします。

7. 防雪・防風対策の工夫

豪雪地域では、雪や風による被害を最小限に抑えるための工夫も必要です。

バリアの設置:風雪を遮るための防風壁や植栽帯を設けることで、雪の吹き溜まりや風による飛散を防ぎます。

屋根や庇の設計:雪の落下や積雪を防ぐために、屋根や庇を適切に設計し、雪の落下による危険や積雪の重みを軽減します。

8. 雪害時の緊急対応計画

豪雪時には、迅速な対応が求められます。事前に緊急対応計画を立てておくことも重要です。

除雪計画の策定:除雪作業の担当者や手順を決めておき、必要な道具や資材も準備しておきましょう。

緊急避難経路の確保:雪や氷による通行障害を避けるため、避難経路や安全な通路を確保しておきます。

連絡体制の整備:雪害時の連絡体制や近隣との協力体制も整えておくと安心です。

9. 定期的なメンテナンスと見直しの重要性

豪雪地域では、雪や風によるダメージを最小限に抑えるために、定期的なメンテナンスと計画の見直しが必要です。

除雪後の点検:除雪作業後に、フェンスや植栽、舗装の損傷を確認し、必要に応じて修繕します。

雪害による劣化の早期発見:雪や融雪剤による劣化や腐食を早期に発見し、適切な対策を行います。

計画の見直し:長年の経験や気候の変化に応じて、除雪ルートや雪置き場の配置などを見直し、より効率的な外構計画に改善します。

10. まとめ

豪雪地域での外構計画は、雪や風に対する徹底した備えと工夫が不可欠です。駐車スペースや雪処理のためのスペースを確保し、排水や排雪の仕組みを整えることで、安全かつ快適な住環境を実現できます。さらに、耐雪性の高い植栽やフェンス、防雪・防風対策を施し、緊急時の対応計画も準備しておくことが重要です。これらのポイントを踏まえ、長期的に安心して暮らせる外構計画を立てることが、豪雪地域での暮らしを快適にする鍵となります。事前の十分な準備と定期的なメンテナンスを行い、雪害から住まいと住民を守りましょう。

さいごに

以上、長くなりましたが雪国の外構計画についてのお話でした。このような考え方がありますという紹介でした。

皆さんの役に立つ内容であれば嬉しいです。

また見に来てください。

なーおー

ギリギリ30代の作業療法士でファイナンシャルプランナー。病院や介護福祉施設で子供から超高齢者まで関わってきました。今までの仕事で培った住宅改修のポイントと、自身の家づくりの経験を生かし、全世代が安全・安心して過ごせる家を考えていきたい。

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