こんにちは!今回は「階段」についてお話しします。
新築や住宅改修、リフォームの際に階段をどうしようかと悩む方が多いと思います。使いやすい方がいいし、転びにくいほうがいいし、その為にはどうしたらいいんだろうと・・・。
階段は奥が深いです。めちゃめちゃ悩みます。
これを読んだ人は以下のことを頭の片隅に置いておくと良いと思います。
★結論「使いやすくて、転倒・転落しない階段にするには」
①手すり:片側(降りるときは利き手側)または両側に付けましょう。手すりの高さは太ももの骨(大腿骨)の突出している部分(大転子)が基準になります。住む人の背が高い人に合わせます。目安は身長170㎝なら床から86cmくらい、160cmなら80cmくらいになります。
②手すりの柵(手すり子)の幅:すり抜け防止のために90㎜以下にしましょう。日本工業規格(JIS A 6601)の110㎜以下の90㎜以下とすることが推奨されています。もし困難な場合は転落防止ネットなどを取り付けるようにしましょう。
③階段の段差:まずは勾配を緩く出来るように考えましょう。蹴上(けあげ)は180㎜以下にしましょう。踏面(ふみづら)は250㎜以上にしましょう。蹴込み(けこみ)は30㎜以下にしましょう。このようは仕様に近づけることで躓きや踏み外しのリスクを下げることができます。因みに我が家は「階段が苦手」という人がいるので蹴上164㎜、踏面257㎜にしました。これを実現するには1階の天井高を下げるという選択が必要になります。
④階段の仕様:直線階段か廻り階段かです。どちらでも良いですが、廻り階段の場合は踊り場を設けることを推奨します。困難な場合は最大でも4段までにしましょう。
⑤階段の幅:それぞれのお家の事情がありますが、出来るだけ広いほうが使いやすいです。小さい子供の手を引いて一緒に昇降する時、幅を取る大きな家具を運搬する時、高齢者の介助の為に一緒に昇降する時、もし足腰が悪くなり昇降できず階段昇降機の導入を検討する時など、理由は様々です。住宅は最低750㎜と決まっています。柱909㎜のものなら内寸780㎜となります。感じ方は人それぞれですが、狭く感じると思います。我が家は1136㎜まで広げることが出来ました。新築の際には是非階段の幅にも注目してみましょう。
⑥滑り止め:滑り止めテープを貼ったり、溝を入れる仕様にしましょう。私見ですが溝は1~3本では2本が良いと思います。理由は滑り止めの効果を担保しつつ、溝が細過ぎず視認性が良くなることと溝の掃除がしやすい点だと思います。
⑦照明:自動点灯のものや足元灯を検討しましょう。夜間の躓き、踏み外しのリスクを下げるころが出来ます。
⑧階段の昇降口:小さい子供(0~2才くらい)がいる家庭は転落防止柵やベビーゲートを設置できる設計も検討しましょう。階段昇降機を設置する家庭は昇降機の待機場所と、電源確保の為にコンセントを設置することを検討しましょう。
さいごに
以上、階段についての考え方でした。
皆さんの役に立つ内容であれば嬉しいです。
また見に来てください。
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