こんにちは!今回は「玄関(内)」についてお話します。
新築や住宅改修、リフォームの際に玄関をどうしようかと悩む方が多いと思います。使いやすい方がいいし、転びにくいほうがいいし、その為にはどうしたらいいんだろうと・・・。私の作業療法士としての経験に基づきお話していきます。
これを読んだ人は以下のことを頭の片隅に置いておくと良いと思います。
★結論!「使いやすく、転倒リスクを下げる玄関にするには」
①上がり框を低くする:上がり框(かまち)というのは、土間と家の中を分ける段差です。海外にはありません。土足で屋内に入っていくスタイルですよね。日本は靴を脱いで家に上がるという習慣があります。上がり框には内と外を分けるという意味の他にも、汚れ(砂や埃など)を内に持ち込まないという役割もあります。上がり框は低い方が子供も高齢者も昇り降りしやすいです。
②式台(足台)を設置する:上がり框が高い場合には土間に式台を置き、一段増やすことで昇り降りがしやすくなります。簡単に出来るものなので費用もそれほど掛かりません。
③手すりを付ける:上がり框付近の壁に取り付けたり、据え置きの手すりを設置しましょう。要支援・要介護状態になった場合、介護保険サービスが利用できます。そこでは様々な玄関用の手すりが取り揃えられています。足台と手すりが一体になっているものもあり便利です。
④腰掛けを用意する:靴を着脱する際に転倒する場面が予想される場合には、土間や上がり框に椅子を用意しましょう。椅子に座った状態で安全に靴の着脱を行い、歩き出せるようにするのが良いでしょう。
⑤上がり框をスロープ状にする:上がり框などの段差をそもそも無くしてしまえばよいという考えです。しかしこれには広い土間が必要です。なかなか現実的では無いかもしれません。
⑥土間を広くする:大型家具の運搬の際やベビーカー置き場にする際など、狭いと何かと困ることが多いです。④でも広い土間があったほうが良い場面を挙げています。
⑦土間を滑りにくい素材・加工にする:土間の素材はコンクリート、タイル、モルタル、天然石とあります。それぞれメリット・デメリットはありますが、そもそも滑りにくい素材か、滑り止め加工をした素材にすると良いでしょう。
さいごに
以上、玄関についてのお話でした。全てが出来るわけではありませんが、このような考え方がありますという紹介でした。
皆さんの役に立つ内容であれば嬉しいです。
また見に来てください。
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