雪国の家づくりの注意点とは!?

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こんにちは!今回は「雪国の家づくり」についてお話します。

雪国の家づくりはそれ以外の地域とは違う所にも注目しなくてはなりません。もともと雪国出身の方は考えずとも当たり前だと思うことかもしれませんが、そうではない方は思いもしなかったということもあるかと思いますので、是非見て行ってください。

私の新築計画の経験と作業療法士としての経験に基づきお話していきます。

これを読んだ人は以下のことを頭の片隅に置いておくと良いと思います。

★結論「冬、そして雪のことを考えよう」

当たり前ですが、雪の季節と言えば「冬」です。日本には四季があって、春は日差しが暖かくなり桜が咲いたり草花が芽吹いてくる季節です。夏は日差しが強く暑くなり、昼夜問わず気温が高い状態が続き熱中症のリスクが上がる季節です。秋は昼間はまだ暑さが残りますが夕方から未明は肌寒くなり、虫の声や月が魅力的に思える季節です。そして冬は気温は低いためとても寒く、常時空はどんよりした雲に覆われて雪が降り注ぎ、たまに現れる太陽に気分が上がる季節です。

そして雪の特徴についてですが、雪は白いだけではなく「重い」「硬い」「冷たい」「融けて液体になる」「融けるまでは物体として残る」という特徴を持っています。

対策

土地:まずは雪の処理のことを考えておきます。狭い土地に建築するのであれば、空から降り、屋根に積もるたくさんの雪をどうしようかと。積もりっぱなしでは家屋に雪の重みが掛かってしまい家を傷める事に繋がります。ちなみに1立方メートルの雪で1トンの重さと言われています。これが広い屋根に積もりっぱなしだと家屋全体で数十トンの重さが掛かってしまうことになります。なので、屋根の形状にもよりますが屋根の雪下ろしの敷地が必要になります。

屋根の形:屋根の形のよって雪の処理をどうするかが決まります。大体3パターンになります。一つ目は手掘り式の屋根。屋根の角度は浅く積もりやすく、屋根から降ろすには人が屋根に上がり自分で屋根の下におろす方法です。かなりの体力が必要です。転落リスクもあるので十分な安全管理が必要になります。この時代にはもうお勧めしません。

二つ目は落下式の屋根。雪が積もると自然に地面に滑り落ちる屋根です。傾斜がついており人が下す必要はありませんが、雪が落ちる距離を計算して出し、自分の敷地内に収める必要があります。敷地外に落ちる計算になってはいけません(新築の設計段階で確認できます)。

三つ目は耐雪式の屋根。屋根は平らであり、降った雪は積もりますが人が下す必要は基本的にはありません。なぜなら、家全体が雪の重みに耐えられる構造に計算してあるからです。「積雪3.3m」などと、このくらいまでは積雪しても耐えられる家ですよという計算です。しかし自然は分からないもので、豪雪、ドカ雪と言われる状態が続くとさすがの耐雪式の屋根でも一度や二度は屋根の雪掘りをする必要が出てきます。

最近は落下式や耐雪式が主流になってきています。屋根の雪掘りは体力的にも過酷であり、また転落し大怪我や死亡のリスクもあります。雪国では毎年TVや新聞のニュースになっているほどです。

駐車場:雪国ともなれば基本的に地方です。現役世代では公共交通機関はあまり使われません。社会人になれば一人一台の車を持っているといわれています。駐車場はその車の分だけ必要になります。夫婦だけであれば二台。成人した子供が一人いればさらに一台。来客用にもまた一台。土地がいくつあっても足りません。家の一階をガレージにして駐車場にする家や、敷地内にカーポートを建てる家もあります。

除雪方法:敷地内に積もった雪はどうするかです。シャベルやスノーダンプで雪を退かして通路を確保する方法、除雪機・投雪機を買って雪を遠くへ飛ばす方法、消雪パイプを引いて水で雪を解かす方法のどれかになります。人力以外はかなりの初期費用とランニングコストが掛かりますが体にはやさしいです。

さいごに

以上、雪国の家づくりについてのお話でした。このような考え方がありますという紹介でした。

皆さんの役に立つ内容であれば嬉しいです。

また見に来てください。

なーおー

ギリギリ30代の作業療法士でファイナンシャルプランナー。病院や介護福祉施設で子供から超高齢者まで関わってきました。今までの仕事で培った住宅改修のポイントと、自身の家づくりの経験を生かし、全世代が安全・安心して過ごせる家を考えていきたい。

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